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「敷金・礼金」って?
戻ってくる可能性のあるお金はどっち?
敷金とは?
敷金はどれくらい戻ってくる?
上記した通り、敷金は原状回復のために使われる費用なので、支払った敷金から退去費用を引いた金額が返ってくることとなります。よって、修繕や清掃に費用がかからなければ全額返ってくると考えられるのですが、実際は敷金が丸ごと返ってくることは少ないようです。多くの物件は退去時にハウスクリーニング費用の負担を条件にしているので、敷金から2万円程度差し引かれると心構えておきましょう。
戻る敷金の金額を左右する「原状回復費用」とは
できるだけ多くの敷金を戻してもらうには「原状回復費用」を安く抑えるのが重要です。原状回復費用は、国土交通省が公表している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づいて決められます。ここでは、「通常損傷や経年劣化については原状回復義務を負わない」と明記されています。
つまり、入居者がわざと物件を傷つけたり汚したりしたわけではなく、経年劣化や自然現象などで消耗した場合は入居者が費用を負担する必要はありません。
入居者負担となる項目
基準は、入居者が「わざと」もしくは「怠けて」物件を汚損させたかどうか。具体的には、フローリングなどにタバコの焼け焦げをつけた、DIYで壁に釘穴を開けた、エアコンの水漏れ放置のために壁を腐食させてしまった等々です。
オーナー負担となる項目
入居者が常識の範囲内で物件を使用している範囲内での自然な消耗はオーナー負担となります。例えば、畳の変色やフローリングのワックスがけ、経年による壁の黒ずみなどです。
修繕費用の相場
退去費用を支払った経験のある200名を対象に行ったアンケート※によると、請求された退去費用の平均は63,283円でした。ワンルーム〜1LDKだと約50,000円です。この金額は部屋数によっても大きく代わり、部屋数が多ければ多いほど請求額は増大します。
また、居住年数が長ければ長いほど、同様に退去費用は高額に。中には高額な敷金を請求してくる悪徳業者もありますので、事前に相場をおさえておきましょう。
※2020年3月6日(金)~2020年3月8日(日)にインターネットにて行われた調査結果をもとにしています。
なるべく多くお金が戻ってくるには
敷金をなるべく多く返してもらうには、退去時に自分でできる限りの清掃と原状回復を行うのがコツです。まず、壁や天井に目立つ汚れや傷がないか隅々までチェックしましょう。タバコの汚れは中性洗剤を薄めたもので清掃すればある程度落ちますし、画鋲の穴も充填補修剤を使用すれば原状に近づけられます。床や畳も掃除機や拭き掃除を行ってください。
また、浴室やトイレなどの水回りも重要です。カビや黒ずみはありませんか?自分でも綺麗にする方法はたくさんありますので、余計な退去費用を請求されないためにも綺麗に掃除しましょう。
礼金とは?
これまで敷金について詳しくご説明してきましたが、敷金とセットでよく聞くのが「礼金」です。礼金とは、実は昔から慣習で続いている費用で、昔はオーナーに部屋を貸してくれることに対するお礼の気持ちで払っていました。お礼という意味合いなので、敷金と違って退去時に返還されることもありません。
今では礼金ゼロという物件も増えてきていますので、条件をよくチェックしてみてくださいね。
物件を契約する際によく聞く「敷金」。具体的にどんな目的で使用されるものかご存知ですか?敷金とは、簡単にいうと「保証金」のこと。入居者が家賃の支払いを滞納した際に補填したり、物件自体や付属の設備を汚損してしまった場合の修繕費用に充てたりする目的で使われるお金です。
このため、退去する際に家賃の滞納がなく、修繕の必要もなければ使用しませんので、基本的に全額返ってくる仕組みとなっています。