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賃貸物件のコンセントに関して知っておきたいこと
賃貸物件にコンセントを増設できる?
増設は大家さんか管理会社の許可が必要
コンセント不足を解消しようと考えると、タップの使用だけでなく、部屋に新たなコンセントを設置することを検討することもあるかもしれません。
賃貸物件の場合、コンセントを増やしたいと思った場合、大家さんや管理会社からの許可が必要です。もちろん、大がかりな工事が不要であれば、許可が得られる可能性もあります。
賃貸物件では通常、入居時の状態に部屋を戻す「原状回復」が基本です。増設したコンセントも、退去時に元の状態に戻すことが求められることがあります。ただし、交渉次第で、増設したコンセントをそのまま残すこともできることがあります。増設の許可が得られた場合、原状回復の有無を文書に記録しておくことがおすすめです。
コンセントを増設する費用は、もちろん入居者が負担します。費用は部屋の電気配線と建物の構造に依存し、通常、新しいコンセントの設置には約15,000円がかかります。コンセントの交換や差込口の増加だけの場合、約5,000円から8,000円程度かかることが一般的です。
賃貸物件のコンセントに関する注意点
コンセントの増設には電気工事の資格が必要
コンセントの増設工事はDIYできず、電気工事士の資格が必要です。資格を持たない人が行うと法律により罰金や懲役の刑罰が科せられます。必要な資格は「第2種電気工事士」以上で、専門的な知識と技術が必要です。過去には無資格のDIYが火災や感電事故を引き起こすケースもあり、ネット上での情報も信頼性に欠けます。素人が電気工事を行うことは絶対に避けるべきです。
電源タップの使い方
賃貸住宅のコンセントは通常15A、1500Wまでの電力を供給できますが、電源タップには同時に使用できる最大ワット数が制限されています。部屋のコンセントにも電力使用の制限があります。そのため、電子機器を接続する際には、各製品の容量やワット数を確認し、使用制限を超えないように注意が必要です。
電源タップは便利で安全なイメージがありますが、制限を超えて使用すると発熱や発火の危険があるため、慎重に扱う必要があります。一人暮らしでも多くの家電を使用することがあるため、定格電力内での使用を守ることが重要です。また、電源タップのスイッチをONにしたまま使用すると、住宅内のブレーカーが落ちる可能性があるため、注意が必要です。
電源タップの差し込み口の増加にもかかわらず、コンセントの定格電流は変わらないことを覚えておく必要があります。家のブレーカーが落ちると、同じコンセントの電流も停止するため、注意が必要です。一部の電源タップにはタップ内でのみのブレーカー機能があるため、他のコンセントに影響を与えない製品もあります。
また、電源タップを使用するとコンセントの差し込み口が埃をためやすくなります。埃がたまると電流が外部に漏れやすくなり、火災の危険性が高まります。特に水分が混じると危険性が増すため、水を使う場所や水しぶきがかかりやすい場所での注意が必要です。台所では防水機能のある電源タップを使用することがおすすめされます。
貸物件のアンペア数もチェック
賃貸物件にコンセントを増設したい場合は、必ず大家さんや管理会社に許可を得る必要があります。またコンセントの増設はDIYでは行えません。電気工事店や工務店・リフォーム会社などに依頼しましょう。
賃貸物件選びでは、アンペア数のチェックも重要です。当サイトでは賃貸物件探しに役立つ情報を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。