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賃貸物件の建築構造

賃貸物件は、昔ながらの木造から頑丈なRC造まで、いくつかの構造に分かれています。ここでは構造ごとのメリットとデメリットを紹介していきます。

木造賃貸物件のメリットとデメリット

木造の賃貸物件は、構造部分がすべて木材でできている物件と、車庫などの一部がRC造でその上に木造の住宅が建てられている物件に分けられます。

鉄骨造やRC造よりも家賃・管理費が安く、入居しやすいことが大きなメリットです。鉄骨やRCよりも構造部分が細いつくりのため、無駄なスペースが少なく押入れやその他の収納を造り付けることが可能。木造ならではの通気性の良さや調湿機能もメリットといえるでしょう。

デメリットとしては気密性が低いため冷暖房設備がききにくいこと、気密性の低さゆえに外部の音を通しやすく、防音性が低いことが挙げられます。

鉄骨造賃貸物件のメリットとデメリット

鉄骨造はS造とも呼ばれ、厚さ6mm以下のものは軽量鉄骨造、6mm以上は重量鉄骨造と呼ばれます。木造よりも強度が高く、災害に強い特徴があります。RC造よりも家賃が安く、防音性も兼ね備えています。

デメリットとしては遮音材が入っていない鉄骨造は音を通してしまう可能性があり、防音機能がききにくいこと、気密性もRC造に劣ってしまうことが挙げられます。

RC造賃貸物件のメリットとデメリット

RC造は鉄筋コンクリート造とも呼ばれ、コンクリートの芯部分に鉄筋を入れたものです。コンクリートならではの強度と鉄筋の堅牢性をあわせもっています。木造や鉄骨造よりも耐震性・耐火性にすぐれており、気密性も高く一定の防音効果が期待できる構造です。

デメリットとしては家賃が木造や鉄骨造よりも高額になりやすいこと、通気性が悪くカビや結露が一部分に発生しやすいことが挙げられます。また外気に影響されやすく、夏に熱がこもり冬は寒くなることも懸念材料です。

SRC造賃貸物件のメリットとデメリット

SRC造は鉄骨鉄筋コンクリート造とも呼ばれ、RC造に鉄骨を加えてさらに強度をアップさせた建物です。大規模ファミリーマンションなどに多く用いられている構造です。

耐火性・耐震性はもちろん、他の構造に比べて防音性が一段と高い構造です。「頑丈」という表現がもっともよく当てはまるため、賃貸物件としても優秀です。

デメリットとしてはRC造と同じく、家賃が高額になりやすいこと。気密性が非常に高いため、換気や通気に注意しなければ結露やカビが発生してしまいます。冷暖房の使用頻度が上がりやすいことにも注意が必要です。

希望に合う賃貸物件を選ぼう

賃貸物件は木造からSRCまでいろいろな構造によって建てられています。防音性や通気性など、求める機能に応じて構造を選びたいところですが、建物の立地や周辺の治安などもあわせて検討し、納得のいく環境を選びましょう。

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